ス イ ン グ タ イ プ                                  最終更新 : 2019-1-25
                                            
私はスイングタイプの種類を考えることは、テニスのマスターとレベルアップ、技術の進歩に関連して大いに意義のあるものと考えていますが、
 スポーツ科学専門家やプロ選手/プロコーチは、科学的思考能力が欠落しているためなのか、そのような研究には関心が向かないようです。

 然しながら、ことバックハンドに関する限り、グリップの種類と造り方、肘の使い方により、スイングのタイプと質が大きく変わることを立証できると思います。


※スイングタイプは、4種類の基本原型と、3種類の基本原型混成型+他、合計8種類のスイングタイプに分類できます
  ・・・ そのうち、①FEタイプ、②EEタイプの2タイプが基本原型/基幹スイングタイプです。
③は主に、①②の補助タイプとして採用されます。

  バックハンドで実用になるタイプは唯一、②<EEタイプ>だけです。・・・ 他タイプは「バックハンドに力を入れ難い」 FAKE-TYPE です。

 ◆プロトタイプ(Prototype)・・・スイングタイプの基本原型 : 4タイプ                          ※BAOは最悪/最弱タイプ
スイングタイプ
基本原型 Prototype


 ※太字は基幹タイプ
肘折畳型 FEタイプ
 Folding Elbow
 straight type
フォアハンド (f/h)
肘延伸型 EEタイプ
 Extending Elbow
 straight type
バックハンド
(b/h)

※唯一正当な完結型の
  強力なスイングタイプです
下腕内曲型 BAIタイプ
 Bending under Arm
 Inside type
フォアハンド (f/h)
下腕外曲型 BAOタイプ=×
 Bending under Arm
 Outside type
バックハンド
 
※使用頻度が高いが最悪/
 最弱のスイングタイプ!
体幹(首/肩)をスイングの
支点とするスイングの形
肘を真っ直ぐに(=肘関節に
直角に)折り畳む過程で、
打球するタイプ

肘の推進力が強い
肘を真っ直ぐに(=肘関節に
直角に)
伸ばす=肘を体幹から強く引き離す過程で打球する
タイプ
肘の牽引力が最強力
肘を第2支点とし、下腕を
身体の内側(手の平側)へ
押し曲げる過程で、打球する
タイプ
肘の推進力は
    あまり強くない
×肘を第2支点とし、下腕を
身体の外側(手の甲側)へ
押し曲げる過程で打球する

肘の推進力は最弱
主なグリップ イースタンコンチネンタル
バックハンドウエスタン
バックハンドセミウエスタン
イースタン、ウエスタン
セミウエスタン、コンチネンタル
×コンチネンタル
ラケットの打球面 ※手の平/手の甲側にも
 不一致
=手の平(ヴィーナスヒル)側 =手の平側
×手の甲側
手の平の方向とベクトル
(運動の方向量)の方向
不完全一致
 ←ベクトル≒←手の平
完全一致
 手の平→=ベクトル→
完全一致
 ←ベクトル=←手の平
×完全不一致=正反対
 ←手の平≠ベクトル→ 
肘の負担
押すスイング/引くスイング
肘の負担が軽い
<押すスイング>
肘の負担が少ない
<引くスイング>
肘の負担が大きい
<押すスイング>
×肘の負担が大きい
<押すスイング>
肘の推進/牽引機能の効果   推進機能=大   牽引機能=最大   推進機能=大   牽引機能=0 
スイング&打球パワー フォアハンドの原型タイプ中
最強
※全基本原型中、最強 充分強力 ×※力を入れ難く、最弱
主な適応ショット *単独独ではなく、BAIとの
 混成型FEBAIタイプとして
 最も多く使用
される
  スイングタイプ
b/hストローク&ボレーの他、
 f/hのBAI タイプとの
 ハイブリッドタイプ
 EEBAIタイプとして
 サービスなどに使用される
※単独でストローク&ボレーに、
また、FEとの混成型として

ストロークとボレーに使用される補完型スイングタイプ
×不向きだが、全プロ選手が
ボレー、FEタイプとの
混成型として常用している
 ※  評   価        
       
 混成型(Hybrid Type)・・・上記基本原型/基幹タイプの複合混成型:3タイプ        ※赤字タイプは打球が弱くてダメなFAKEスイングタイプ 
混成型スイングタイプ
 Hybrid Type


⑤ハイブリッド型 FEBAIタイプ
 ①FE+③BAI=混成型

フォアハンド

  ※ストロークに最適 
⑥ハイブリッド型 EEBAIタイプ
 ②EE+③BAI =混成型

フォアハンド

  ※サービスなどに最適
⑦混成型=EEBAOタイプ
 ②EE+④BAO=混成型
バックハンド
*使用頻度が高いが
  打球が弱い
  ワーストタイプ
⑧上下腕直線型=SEタイプ
EEBAOタイプの変形タイプ=
Stretched Elbow Type
バックハンド 
*使用頻度が高いが
  打球が弱い
スイングタイプ
体幹(首/肩)をスイングの
支点とするスイングの形
肘を折り畳みつつ下腕を身体の内側(手の平側=前方)へ
押し曲げる=肘を体幹に強く
引き寄せる過程で打球する

通常、下腕の内転〈内回)
=プロネイションを伴う
肘を伸ばしつつ下腕を身体の
内側(手の平側=前方)へ
押し曲げる過程で打球する
*通常、下腕の内転(内回)
=プロネイションを伴う
×上下腕を伸ばしつつ、下腕を
前方へ曲げる過程で打球する

・・・肘の主導/牽引機能を
毀損するスイングタイプ
×⑦の操作を同時に行い、
肘を伸ばし切った状態で
スイングし打球する

・・・肘の主導/牽引機能を
毀損するスイングタイプ
主なグリップ イースタン、コンチネンタル
ウエスタン、セミウエスタン
 
コンチネンタル、イースタン
ウエスタン、セミウエスタン
×バックハンド
イースタン/セミウエスタン 

×バックハンド
イースタン/セミウエスタン 
ラケットの打球面 =手の平側 =手の平側 ×≠ヴィーナスヒルとは不一致 ×≠ヴィーナスヒルとは不一致
手の平の方向とベクトル
(運動の方向量)の方向
完全一致
←ベクトル=←手の平
完全一致:
←ベクトル=←手の平
×不一致だが、スイング時に
手首をコックして不完全修正
×不一致だがスイング時に
手首をコックして不完全修正
肘の負担の大きさ
押すスイング/引くスイング
肘の負担が比較的軽い
<押すスイング>
肘の負担は大きい
引いて⇒<押すスイング>
×肘に非常に大きな負担が
かかる強引な<押すスイング>
×肘に非常に大きな負担が
かかる強引な<押すスイング>
肘の推進/牽引機能の効果   推進機能=大  牽引+推進機能=最大  ×推進機能=弱   ×推進機能=弱  
スイング&打球パワー 充分強力 ※全8種類中最強 ×スイングに力を入れ難い ×スイングに力を入れ難い 
主な適応ショット フォアハンドストローク
(フラット、トップスピン)、ボレー
サービス、スマッシュ、
ハイボレー、ストローク
×不向きだが、ストロークと
ボレーに使用されている
×不向きだが、ストロークに
多用されている

最強の基幹スイングタイプ スイングとは肘を振ることです。肘を最も大きく強く、速く振れるスイングタイプは
                   下記2種類のスイングタイプ;
①フォア/②バックとも、スイング/打球が最強となる基幹スイングタイプです

  ①<FEタイプ>フォアハンド=上下腕を肘関節にほぼ直角に折り畳む、<押すスイングタイプ> ・・・・・ ハイブリッド専用タイプ
    但し、<FEタイプ>は、手の平が自然とラケットの打球面、或はスイング方向と一致するグリップが出来ないため、単独で
    使われることが少なく、<BAIタイプ>とのハイブリッドタイプ<FEBAIタイプ>=フォアハンドの強力な標準タイプとして多用されます

   
  <EEタイプ>バックハンド=上下腕を肘関節にほぼ直角に伸ばす、<引くスイングタイプ>・・・・・ 最強の単独完結型タイプ
    EEタイプ>はラケットを手の平側でグリップすると、手の平の方向とラケットの打球面、或はスイング方向と
    一致するメリットがあり、単独でバックハンドの、ストロークにもボレーにも使える唯一正当なバックハンドタイプです。

   ※<EEタイプ>は理論的にも、肘の牽引力をほぼ100%効率的にラケット/ボールニ伝達しうる、最強の原型スイングタイプ=
    スイングに体重が乗る<引くスイングタイプ>であり、単独でも使用される他、フォアハンドの<BAIタイプ>とのハイブリッドタイプである
    <EEBAIタイプ>として、サービスなどに使用される最強のスイングタイプ として使用されています。


<BAIタイプ>=フォアハンドで、手の平を前方に向けるための補完的スイングタイプ
 
  単独でボレーやアマチュアのストロークに使用されますが、基幹タイプとのハイブリッド型として重宝されます。
  1.フォアハンドの<FEBAIタイプ>:FEタイプとのハイブリッドタイプ:主にフォアハンドの標準ストロークに使用されます。
  2.フォアハンドの<EEBAIタイプ>:バックハンドの<EEタイプ>とのハイブリッドタイプ:主にサービス等に使用されます。


④<BAOタイプ>=バックハンドでは、取り入れてはならない最弱!/最悪!/スイング破滅!タイプ

  基本原型タイプ中、④<BAOタイプ>は全てのスイングタイプ中、唯一物理的原理・原則に反する最弱/最悪のスイングタイプです。
  トッププロ選手も、単独或は、②<EEタイプ>との混成型として多用していますが、「バックハンドに力を入れ難い」元凶タイプ!!!です。 


 
     
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